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吐露

精神を病むということは

何をどうすればいいのか
分からなくなるのか
僕は、たくさんの友達を
なくしてきました

だけど、病んだ精神は
それを何とも思わずにいました

着信もメールも来ない携帯電話は
一週間以上、充電しなくても
電源が切れることはなく、
いつも気づかない内に
電源が切れていました

たくさんの寂しさが
精神を追い込んだのに
僕はすっかり
人と関わることを忘れてしまって
いざ、何かの時には
ほんの少しのお喋りですら
緊張、緊張
動悸が走るほどでした

そうして、処方箋を書くだけの医師や
居眠りをするカウンセラーに
怒ることもなく、
何年も通院し続けました

本当に、何かを感じることを
どこかに置き忘れて
生きていたように思います


幾月か幾年か経って


僕は、守りたいものや
守るべきものが
この目に映っていることを知り
緩やかに緩やかに
靴を履いて外に出ることを思い出し
電車に乗って
バスに乗って
買い物に行くことを思い出し
車の運転を覚え、
一度だけアルバイトもしました

そんな中で僕は思いました

あのたくさんいた
友達はみんなどこにいったのだろうか
いいや、どこにいったも何も
僕が自らなくしてきたんじゃないか

それに気づいた時には、
あまりに時が経ちすぎていました

あの時、僕はナントカナントカで、全くダメ人間だったんだよ
だから…

なんて、言い訳のようなセリフをいくつも
考えたりしました
だけど、こんな僕個人の精神世界を語って
彼らに何を理解させようと言うのか
それはとてもおこがましいことです

それ以前に、僕は
彼らの連絡先すらなくしていましたから、
そんな言葉を重ねていっても
意味などなかったのです

なのに、淡い期待のようなものが
また彼らに会う
その画をいくつも頭の中に浮かび上がらせました


もし僕が
精神を病んでいなければ
今も僕はたくさんの友達と
たくさんの思い出を作っていたことだと思います

今日だって、誰かを誘ってカフェにでも
出向いていたかもしれません


でも、この道を通らなければ、僕は
人の痛みも知らず
軟弱の中の優しさにも気づかずに
生きていたのだろうから

もう今は、それを必然と捉えるほかありません


心を病むと言うことは、
僕にはどうしても
大切なことだったのかもしれない

それが、今僕の言える
精一杯の強がりです
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